集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

奨学金のこと2題

給付制奨学金がスタートしたと報道されていました。とても良いことだと思いますが、記事によると問題点も多いような気がしました。 奨学金というと私などは日本育英会(?)を思い浮かべますが、いまは違うんですね。 私は、夜間定時制高校に入学しましたが…

ベトナム北爆のショック

タイトルに書いたように北東北の深い山奥で生まれ育った。小学生のころは「僻地の子ら」というニュース映画が製作され、それに登場している。私は澤水を汲んで校長先生の部屋まで運ぶ役割をした。また農作業の手伝いというシーンで稗島を結わえている場面に…

野蚕ーヤママユガ科の仲間たち

素人なりにカイコとヤサン(野蚕・ワイルドシルク)について触れておきます。 カイコは桑の葉っぱを食べて成長し、繭を作ります。繭から生糸ができ、絹織物や製品がつくられ、人々の生活にとって欠かせないものです。その歴史は古く、人々は「おカイコさま」…

なぜか幹事長になった

1965年の政治情勢は夜間学生にとっても課題が多かったような気がする。そんななか「資本論」の学習会までたどり着くことが難しくテキスト「ものの見方考え方」で終わってしまったような気がする。 そのころは先輩といえば、一学年上の学校職員、2学年上…

1965年の研究部活動

思いがけず夜間大学に入学できたのは1965年だった。いわゆる新歓行事で「資本論」を読めるというので研究部(サークル)に加入した。 この年を想いおこすと、大きな事件として米軍がベトナムの北爆を開始した(2月7日)ことが挙げられる。この事件は、…

学生として学んだこと

4月の新歓行事で「資本論」を読めるというサークル(研究部)に入ることにした。 顔合わせに出るといかにも”もさ”といった感じの人もいた。その人の口から「資本論」が読めるというので参加したとの抱負が語られた。それがきっかけになったのか同様な発言が…

昆虫のシンポ「昆虫の恵み!!」開催

朝日新聞の連載に関して”昆虫大好き”をテーマに関心ごとを綴っていると、昆虫に関するシンポが開催されるとの案内状が届きました。概略を紹介します。 第9回日本昆虫科学連合・日本学術会議共催シンポジュウム シンポのタイトル「昆虫の恵み!!」 日 時 2…

昆虫と「野蚕」の仲間たち

カイコといえば一般に、屋内で飼育され白い繭を作る幼虫のことである。この種のカイコとは別に森とか林といった自然の中で生育し繭を作るカイコの仲間もたくさん見られる。前者は家で飼育されるために「家蚕(かさん)」と呼ばれ、自然で生育するカイコは「…

昆虫、そして様々なカイコたち

朝日新聞の連載「昆虫LOVE」にはカイコの仲間たちが登場しました。とくにカイコの仲間である「野蚕(やさん)=ワイルドシルク」と少しばかり関わってきたものとして素人なりに説明してみます。 カイコは、連載にあったように「完全変態」する昆虫の中の…

昆虫大好き~余談

特別「昆虫大好き人間」ではありません。ただ、随分前からカイコの仲間である「野蚕(やさん)=ワイルドシルク」と少しだけ関わるようになり、専門家たちの会合にも参加してきた。そんなことから朝日新聞の連載を興味深く読みました。 ワイルドシルクに関心…

「昆虫LOVE」連載11回で終わり

楽しく読んでいた「昆虫LOVE](朝日新聞連載)が第11回(6月6日付け)で終わりました。機会がありましたら次の企画を早く掲載してほしいと願っています。 10回目と11回目は、昆虫食の話でした。10回目に登場したのは都立園芸高校から東京農大…

ヤママユの美と迫力

見出しは「朝日新聞」の連載から借用しました。連載は「いま子どもたちは」(教育面6月4日付け)の9回目です。 今回登場するのは都立園芸高校の昆虫部(部員は20人ほど)で活動している高校生2人。研究対象は「ヤママユやその仲間」のことらしい。ヤマ…

昆虫大好き~朝日連載に見る

朝日新聞の連載「昆虫LOVE」(教育面「いま子どもたちは」)が楽しい。 3回目の記事では、成田西陵高校2年生の女子生徒が登場する。彼女は小学生の頃に同校「昆虫館」のことを知ったという。その後も昆虫に興味を持ち続け進学校を決めたようである。 …

昆虫の魅力と野蚕(やさん)と

いまから25年ほど前だったと思うが、仕事でお付き合いいただいていた先輩から「いま、野蚕(やさん)が面白い」と教えてもらい、少しだけ勉強するようになった。以来、野蚕の研究者団体や野蚕糸を素材にしたビジネス関係者の会合に参加するようになった。…