集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

甥の近況を知る大晦日

 コロナコロナであたふたしながらもあっという間の大晦日です。そんなこともあって近くで仕事をしている甥(姉の次男)を訪ねることになった。家族が用意した正月用の餅やらみかんを届けるのが役割である。

 甥は郷里で生活していたが60歳を過ぎて当地での仕事を見つけて移ってきた。あとから女房も移ってきたが1年ほど前に亡くなった。そのこともあってかなり落ち込んでしまい、仕事以外のことは意欲がわかないらしい。そんないまの姿を見ておくのも当方の役割でもあった。

 仕事は、マンション管理人でそのマンションに住んでいる。年末年始は休みだったが幸いにして在宅だったのでしばらく近況を聞くことができた。やはり女房に先立たれて外出やら人づきあいがおっくうになったらしい。いわゆる引きこもりの感じのようだ。その代わりパソコン活用に挑戦して、レポートをまとめるとか表計算を考案するとそれらが採用されたという。最近になって「いろいろ認めてもらえた感じがする」と喜んでいた。

 喜びの中に「やっぱり血筋があるのかなぁ」と漏らしていた。それは父方、母方の家系の話になるが、そのような話をするということは家系図にも興味を持っているということでしょう。当方は家系図というよりその周辺の歴史に興味がある。似たようなものだが~。

 そんな大晦日でした。