集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

「緊急事態」と大きな変化の予感

 きょう(8日)コロナウイルスの感染拡大に伴い首都圏1都3県で「非常事態宣言」が発表された(2月7日まで)。飲食店などの夜間営業時間を午後8時までに終わるよう要請するとか「不要不急の外出」を控えるように呼びかける内容である。この宣言に様々な反応があるが近時の感染者増加を見ると「遅きに失した」との受け止めが多いような気がする。

 最近の国内感染者数を見ると(朝日新聞8日付け参照、以下同じ)、7日の感染者数は過去最多の7571人、うち東京は2441人で過去最多となった。感染者数が過去最多となった県が増え7日の記録では神奈川(679人)、埼玉(460人)、千葉(451人)、大阪(607人)、愛知(431人)、福岡(388人)、兵庫(284人)、京都(143人)、宮崎(105人)、茨城(90人)、群馬(83人)、長野(79人)、宮城(75人)、長崎(58人)、̪滋賀(53人)、香川(32人)、愛媛(28人)、和歌山21人)など。 

 その結果国内で確認された感染者数は、26万7154人(7日7571人贈)に達し死者数は7日の64人を加え3885人となった。現在入院・療養中の人は4万3573人(7日2519人増加)、うち重傷者は12人増えて796人となっている。ダイヤモンドプリンセス関係者を含めるとさらに増加する。

 ごく近時の特徴は、1日当たりの感染者数が増加し、5日以降最多数を更新していることである。ちなみに5日の感染者は4914人で、12月31日の過去最多4520人を更新したばかりであった。

 感染拡大に伴う飲食店などの時短営業等を考えると休業、閉店、倒産などが予想され、アルバイ・トパートの失職、解雇などが懸念される。それは直接生活困難に結びつくだろう。ほかにも「不要不急」の外出自粛などは飛行機を含む交通機関に影響しやはり従事者の失職、生活困難に結びつくだろう。テレワークが勧められているが、環境条件面を考えると効果は限定的にならざるを得ないのではと心配する。

 コロナ感染は短期で終息するとは思えない。そうすると日常の生活様式も変えてしまう勢いがあるような感じさえする。昔あったような「出前」がさまざまな分野に広がりしばらく定着することも考えられる。もっとも技術の進歩発展は思わぬ領域を開拓することもあろう。

 コロナによる様々な分野の大きな変化が起こりそうな予感がするこの頃である。