恩恵ない安倍の長期政権
長期政権を更新したばかりの安倍晋三は28日夜辞任を明らかにした。報道によると9月中に自民党の新総裁が決まり国会で新たな総理大臣が指名される運びのようだ。まさに政治改革の「とき(時機)」を迎えている感がする。
いまの安倍政権が発足したのは2012年12月。当老人はいまのパート職場に移って約2年のころだった。老人がパート仕事をするのは、年金だけでは生活が厳しいためであって、強がりで「健康のために」と言う現実はほとんどない。そんな気持ちを込めて安倍政権の約8年を振り返ってみるとさみしい限りである。
年金が減ったが時給は最低賃金にへばりついている。マイナス金利が続くが株だ
けは堅調のようだ。景気後退でも消費税率あげる。
*森友・加計・桜を見る会うその上塗り
文書改ざんの発覚、その真実の隠ぺい
*検察庁法の頓挫
定年延長はやはり取り巻き優遇のためだった
*河井夫妻の1500万円は政治資金
*消費税の2度にわたる引き上げ
庶民の生活置き去り
*安保法制ほかの強行
*沖縄基地の安全置き去り
*コロナ対策のちぐはぐ
オリンピック延期、いっせい休校、ゴーツートラベル、雇用金給付の仕組みづくりほかの迷走など。
想い出すままに書き留めるとこんな風になった。確かに景気回復の時期があっただろうと思いますが、パート老人にとっては「恩恵」や「実感」はさらさらない。よく「デフレ脱却」のために物価を2%引き上げるとの言葉を耳にしたが、老人は「物価」が上がるのを恐れていたのです。デフレで給料が下がるのは困るけどインフレだって困るのです。
誰かが「安倍の人格」について、「何の信念も理想も持たない人」といった表現したように記憶しているが、そのような人が長期政権だけを誇るような事情を作ってしまったいまの世情を悔やむ。文書改ざんを「よし」とする風潮、「忖度」の風習化が怖い。こうした「なれ」を一掃できる「しきたり」を作るチャンスと思う次第である。