集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

「アベノマスク」の全容解明を期待します

 きょうの新聞記事で気になったのが「アベノマスク」の行方でした。

 10月末のこと、会計検査院が、ことし3月末時点で「8300万枚のマスクが眠っている」ことを明らかにした。その保管料経費(約6億円とも言われる)が膨らんでしまっては税金の無駄遣いになるということ。

 コロナ感染対策としてアベ首相が2020年4月、すべての国民にマスクを無償提供すると表明したことに始まる。配布にはいろいろ問題もあったらしいが6月中頃には配布完了しているらしい。

 一体どれぐらいのマスクを発注したのだろうか。どれぐらいのマスクを配布したのだろうか。きょうの新聞記事では読み取ることができない。断片的に、昨年4~6月のこと約7100万枚を検査したところ約1100万枚(やく15%相当)が不良品だったらしい。その検品費用が10億円ほどだったことも明らかになっている。

 会計検査院が公表したことし3月末時点の「8300万枚」にこれらが含まれるのだろうか?。また「8300万枚」はその後まったく活用されないまま放置されていたのだろうか。もし2021年の新年度になってから「アベノマスク」を発注・保管した方々が「マスク」の行方に責任も関心も持たなかったのだろうか。つまり保管費用や活用方法などについて検討しなかったのでしょうか。

 ある新聞によると、8000万枚余のマスクの保管実態についての情報を受けた岸田総理は「これはまずい」と漏らしたらしい。そのうえで当事者でもある安倍元総理に「お伺いを建てた」らしい。何とも「忖度」そのものではないでしょうか。

 こうして「アベノマスク」は長期間にわたって国民の血税によって冬眠していた。これから希望する自治体などに配布するらしいが、それにも経費がかかるのは当然。なおかつ消化しきれない分については3月末までに「廃棄処分」するらしい。それでも経費は掛かるし、それは税金で賄われる。

 改めて「アベノマスク」の全容を解明するマスコミ報道に期待するものです。