集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

新しい資本主義ってこういうことですかね

 12月11日、毎日新聞を読みながらイタメシランチをいただきました。

 新聞では小さな記事ですが県の職員に平均80万円余のボーナスが支給されたとありました。1面トップ記事は「賃上げ企業優遇拡大」でした。どちらとも恩恵を受ける方々には微笑ましいことだと思う一方で「コロナ・オミクロン」を映した世情からすると「これでいいのかなあ」との感情もありました。

 詳しいことはわからないことを前提にメモします。お許しください。

 賃上げした企業には「法人税を少し減らしてあげます」ということらしい。実施されると、年金生活者などから見ると、「私の税金であの有名企業の社員は賃上げの恩恵を受けている」ということになりはしませんか。だってそうでしょう。ベースアップの背景に法人税の減額ということが明確にあるわけだから「納税者負担」を意識せざるを得ないでしょう。こうしたやり方が岸田内閣の「新しい資本主義」の具体例なのでしょうかね。

 地方公務員の冬のボーナスは「多いか少ないか」ではなく、この財源も「税金」によるものでしょう。それは致し方ないですよね。ただ「コロナ禍」で生活に困っている方々を援助しようと「18歳未満者」へ「10万円支給」が賑やかに議論されていることと関連させると、平均とは言えども「80万円」を受け取るサラリーマン世帯でも子供さん1人当たり「10万円」が支給されるわけです。育ち盛りの子供さんの経費は相当な負担です。それは必要なことでしょう。でも、ボーナス支給を見込めない子育て世帯も相当に多いはずです。ほんとうに支援を必要としている世帯は新聞記事にならない一般庶民ではないでしょうか。

 新型コロナウイルスの感染拡大も3年目に入ります。生活様式まで変えてしまうかもしれない局面に遭遇しています。どうか「ほんとうに困っている方々」を支えられるような仕組みと援助を要望したいものです。