集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

10万円は「手を挙げて」寄付が筋

 新型コロナウイルス感染防止のために補正予算を組み替えて「特別定額給付金10万円を全国民に給付することが固まった。当方は、当座「不要」な人は「返上」した方がよいと書いた。この「返上」は言葉が適切ではなかったようだ。受け取り手続きなどを検討したうえで言葉を選ぶべきだったと反省している。

 似たようなことが「手を挙げた人に」に給付するとか、職員に「寄付」を強要したように受け止められた指導者の説明などがマスコミで話題である。まあ、指導者の言葉としては思慮不足といわれても致し方ないこと。本当の気持ちを丁寧に説明してほしいと思う。 

 給付金の10万円。ほんとうに必要な方々に行き渡ることを願ってやまない。

 基準は、4月27日現在の住民基本台帳らしい。その後に生まれた人やそれ以前に亡くなられた方は対象外。ただ住所が定まっていない人でも手続きなどで救われることがあるようである。そのあたりが肝心要だ。 

 国の指導者の間では、「手を挙げない」ことを申し合わせたグループもあるようだ。一方支給を受けた上で適切な形で寄付することを固めたグループもあるようだ。基本は個人個人の判断だとは思うが、信頼できる受け入れ団体を決めて寄付するのが筋だと思う。コロナ対策とはいえ給付金を県の財政に流用しようと説明した指導者は浅はかだったと思う。

 富裕層の方々に問いかけたい。直接的被害者でない方なら「給付金」は不要ではありませんか。といって「手を挙げない」のは美徳かもしれませんが、一律給付ですから「手を挙げて」給付を受けて、そのうえで「ほんとうに困っている方」の支援になることを考えてください。その方が大きな美徳になると思います。