集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

コロナで目が離せない日々の政策判断

 新型コロナウイルスの感染拡大で世界中が脅威にさらされ混乱に陥っている。

 あの「大戦」後最大の危機とか世界恐慌につぐ「経済危機」といった声が聞こえる。 

 大げさではなさそうである。オリンピックが1年延期されたが、2021年に確実に開催される見通しは誰も示しえていないようである。むしる短期間に収束するとの声よりも2022年まで続くだろうとの見通しをコメントする人も続く今である。

 この時期、4月17日(金)付の新聞は、大事なことを伝えている。

 その1)アベノマスクといわれる政府が全戸に配布を決めた布製マスク2枚がきょうから配布開始される。全戸に行き渡る時期は不明である。

 その2)7日に7都府県対象に宣言された「緊急事態」は、きょうから全国に拡大された。政府はゴールデンウイークでの感染拡大を防ぐためにも必要と説明している模様である。7日の発令から9日しか経過していないとの批判もあるが、それだけ事態を重く受け止めたのだろう。まさに長期化覚悟とも受け取れる。

 その3)いっせい休校要請のころから議論されていた「減収世帯30万円」の給付が、感染者増大と不評のために「1人当たり10万円」支給に切り換えられることがほぼ固まった。「減収世帯30万円」はすでに補正予算案となっていたが、再度組み換え成立させる必要がある。「減収世帯」の線引きには時間を要するが「1人当たり」は実行の決断さえあればスピード感があるというわけ。これから補正予算成立、実施時期の確定で実施される見通しである。

 未知の脅威コロナウイルスとの闘いは、人命をはじめ世界経済、科学技術、社会活動などと密接に関わり、しかも長期にわたる模様であり、世の中の大きな変化につながるような気もする。