集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

「石敢当」は魔除けだった

 ある家の前で「石敢当」の置物を見つけた時、最初は中国の方の表札かなと思っていましたが、しばらくして町で飲食店の店名看板に出会い、どのような意味が込められているのか気になっていました。古い言葉に「石の上にも3年」とかあるので似たような意味だろうと想像していました。さてさて。

 まず読み方です。様々ですね。いしかんとう・いしかんどう・せきかんとう・せきかんどうなど。意味ですが、「敢当」は「向かうところ敵なし」が一般的のようです。そんなことから「魔除け」のように石柱が建てられたようです。元々は中国に由来するのでしょうが、わが国では沖縄から南九州に多く見られるようです。それが全国に広がるようになっているのでしょうか。海外ではシンガポールミャンマー、香港、台湾などでも見かけるそうですからアジア全域で「魔除け」のような役割を果たしているのかもしれません。

 沖縄方面で育った方の玄関先では当たり前の置物かもしれませんね。

 「石敢当」について新発見でした。