集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

話題の中心は「蚊」ですよ

  かつて「昆虫大好きな方」と交流があったころ「注射は痛いのだが、に刺されるときは痛さを感じない。蚊の特性を医療に活かせたら大きな進歩になる」といった話をよく聞かされたことを想い出す。それは蚊の吸血器官にあるのか誰も科学的に証明していないというわけ。コロナの感染でPCR検査が話題だが、その際の注射が「痛さ」を感じさせないことを願うものです。

 科学的話題の1つは、の嗅覚を応用して肝臓がんを感知する仕組みが開発されたというもの。科学的仕組みなど理解できないが、蚊の持つ嗅覚の仕組みを応用することで比較的容易に肝臓がんを見つけることができるらしい。これからはミツバチの嗅覚機能を研究し肺がん発見に応用できるかもしれないと期待されているようだ。

 次は、「猫とマタタビ」の話題。猫にマタタビを与えると身体をくねくねさせて陶酔状態になる。よく知られた現象だがその謎解きが少し明らかになったらしい。マタタビの葉には「ネペタラクトール」という成分が多くあるらしい。それに猫が敏感に反応することが分かったという。その成分は「を寄せ付けない」ことも明らかになっており、野生動物が蚊の多いところで過ごすことからマタタビの成分を身体に塗り付ける動作が遺伝的に行われているのではないかと見られる。猫の「蚊よけ」動作が「陶酔行動」と理解されたのかもしれません。マタタビの成分は、ネコ科の大型動物チータなどでも同じような行動が見られるというからネコ科共通の遺伝子が永永と引き継がれているのでしょうか。

 まだまだ「猫とマタタビ」の関連性には未解明の部分があるそうですから、これからの研究に期待したいものです。

 朝日新聞1月21日付他を参照しました。  野蚕人