集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

1月22日の3つの話題

 最近の話題を22日付の新聞から拾いました。記憶にとどめることよりも「記録」が大事だとの思いもあります。

 その一つ。核兵器禁止条約がきょう1月22日発効しました。これで「核兵器」は国際法の下で「違法」とされるそうです。つまり、核兵器の開発、実験、保有、使用などが「違法」となる。とりわけ戦争による被爆者であるヒロシマナガサキの人たち多くが長い間待ち望み「禁止条約」を願ってきた努力がようやく実ってきたということでしょう。

 残念ながら被爆国の日本政府は「禁止条約」に真正面から向き合おうとしていません。これは世論の盛り上げで政権を交代させるしかないような感じです。同時に「核保有国」の米国、ロシア、中国、英国、フランス、インドなども条約批准に背を向けています。核兵器保有は「いずれ使用する」といった意味合いを含めるものでしょうから断じて「核使用」を許さず、さらには「核廃棄」を実現しなくてはならない長い道のりの一歩が始まったということでしょう。 

 もう一つは、米国でトランプ大統領に変わってバイデン新大統領が誕生したということ(現地1月20日)。何しろ世界情勢を動かす国の大統領ですから、大きな話題です。それだけでなく前大統領のトランプは、実業家から転身し米国第1を貫いてきたこと、その多くは「敵」を作っても「我が道を行く」歩み方ともいえそうである。その姿が「狂信的支持者」を作り、大統領選挙では「不正」を喧伝し、ついには国会議事堂を襲撃するまでに至った。とくにこの襲撃乱入事件は、群集心理などと言うものではなくどこかに首謀者がいたのではないだろうかと思われる。普通に考えると「首謀者」を追求することが筋ではないだろうか。

 それらを乗り越えてバイデン新大統領は、トランプの4年間で生じた様々な分断を根気強く繕ってゆくことになると思う。世界に与える影響も強いだけに、地球が苦悩している様々な問題を丁寧に解きほぐしながら仕事を実らせてほしいものである。

 もう一つは「河井杏里有罪判決」である。これは1月21日の東京地裁で杏里被告に有罪判決が下されたというもの。懲役1年4月、執行猶予5年という内容。被告は2019年7月の参院選挙で初当選しているから2025年夏まで任期が残る。判決が確定すると「失職」するらしいが、もしや高裁、最高裁などと争いを続けるとすると任期いっぱい「多額の歳費」だけは受け取れることになるのではないでしょうか。

 そんな「争い」を長引かすことなく被告は潔く身を引いてほしい。同時に力強い推薦者となってきたアベやスガ、そして自民党政治責任を明らかにしてほしいものである。民主主義の基本を果たすためにも力を尽くしたいものである。