集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

結婚したら苗字を変えるは古いですよ

 マスコミは「選択的夫婦別姓」制度のあり方を大きく取り上げている。根っこにはよく分からないが「戸籍法」みたいなことがあるのだろう。つまり、「嫁として嫁ぐ」とか「婿入りする」と、生まれ育った苗字を相手側に合わせて変えるということ。

 それに対して、結婚しても「苗字を変えなくても良い」といった制度を望む声が多くなってきている現実があるのだろう。当方は爺になったが、結婚したからといって同じ苗字を名乗らなくても良いでしょうという考え。世界で「夫婦の同氏を法律で義務付けている国は、日本以外に見当たらない」のが現状だそうです。確か韓国などでは結婚しても以前の氏姓を名乗っていますよね。わが国だけが「結婚」したら「改姓」することに気付かされた感じでもある。

 まあ、子供がどちらの苗字(氏とか姓)を名乗るかについて家族が一定のルールを決めておけばそれほど問題はないだろうと思う。とかく遺産相続などのもめごとが多いから苗字のことより親子関係の実証が大事ではないかと思います。

 ほかに親子関係では「墓じまい」(〇〇家の墓)も今後の大きな問題になるでしょうね。これなど「苗字」とは関係なくなりますよ。きっと。