集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

消費増税は断念するのがまっとうな施策

 繰り返し主張したい。消費税を10%に引き上げるのは「取り下げる」のがまっとうな施策である。10月からの消費税10%は断念せよとことあるごとに主張する。

 このところ、食料品の値上げがマスコミで話題である。直接の値上げでなくても量や形を変えて実質値上げする(ステルス値上げ)例も増えているらしい。かつて日銀は「デフレ脱却」といって消費者物価2%引き上げを目指した。そうした政策にメーカーの値上げは貢献しているのだろうと推測するが、庶民にとってはいい迷惑である。

 一連の値上げは、秋の消費税引き上げとどのように関連しているかは定かでないが、値上げされた「商品」の消費税も当然増えることだけは間違いない。つまり消費者にとってはダブルで「アップ分」がのしかかってくる。それなりに年金収入やパート時給が連動して上がるわけではない。庶民の家計からは生活必需品の支出が増える=負担だけがのしかかる。

 食料品は8%据え置きだとかカード購入による還元など複雑な施策も打ち出されているが、小売業にとっては煩雑さだけが押し付けられる困りもののようである。カード購入の少ない高齢者やポイント還元に慣れない消費者にとっては「面倒くささの押し売り」にしか映らない。

 10月からの消費増税は断念すべきだ。それこそがまっとうな施策である。

年寄りが寄れば”薬自慢”のいま

 先日のこと80歳前後の男4人の井戸端会議があった。

 82歳の男がミニコミ紙を持ち込み「この人は俺の主治医で随分立派な人なんだ」と紹介する。そのうえで「先生の指示に従い血圧の薬と前立腺の薬を飲んでいるんだが時々忘れることがある」という。それを聞いた80歳の男は「俺もそうなんだ。食後に飲む薬を袋に入れて準備しているんだけど、忘れてしまうことがある」という。それを聞いていた一番若い75歳の男が「俺は、2種類の薬を飲んでいるけど、飲み合わせはよくないと思い量を減らしてほしいと頼んでる」と、薬談議に加わる。

 当方は膝が痛いのだが、現時点で薬を服用していない。もっぱら速足散歩と自分流のリハビリで悪化を抑えている。 

 そんな「薬談議」にに気がついた75歳の男が「とうとう薬自慢しあうようになってしまったか」とこぼすと、大先輩は「違うよ。主治医が立派な人だと紹介しただけなのに~」と、しきりに言い訳になる。

 年寄りが集まると「薬自慢」になるのが、まさに”いまの風景”なのかもしれない。

 

沖縄の県民投票を真摯に受け止める

 沖縄で米軍辺野古新基地の建設が進んでいる。新基地建設に関して県民の意思を示そうと2月24日(日)県民投票が行われた。その結果、建設反対が71.74%を占めた。賛成は18.99%、どちらでもないが8.70%であった。

 この結果を安倍首相は「真摯に受け止める」と表明した。投票結果では7割が「基地建設反対」を表明し、首相は「真摯に受け止める」と表明したから、少なくとも「反対」意思を「重く受け止め」て行動を指示するのかと「思う」のだが、全くそのような気持ちはなかった。そのことに批判が起こるのは当然であろう。 

 県民投票の実施までにはいろいろ経過があったが、結局全県で実施された。法的拘束力はないとはいえ「県民の意思」が示された。そのことを「真摯に受け止める」なら、今までとは違った行動が示されるのが、言葉の文脈上からも一般的と思う。だが県民の意思を踏みにじるような埋め立て工事続行は「糾弾」そのものである。 

 県民の意思を尊重し、辺野古新基地建設を断念し、普天間基地を返還せよと今まで以上に大きな声で叫びたい。そのことが、沖縄県民だけでなくわが国の真の独立につながる「正義」だと信じるからである。

 青年のころ「沖縄返還」のさまざまな集会などに参加したことを想い出しながら、その情熱を持ち続けたいものである。

 

 

2月は23回の散歩でした

 あっという間に2月も過ぎてしまいました。当地は今日ほとんど雨でした。ということで日々重ねている速足散歩はできませんでした。

 2月の結果は23回(日)でした。まあ頑張った方でしょう。

 散歩との関連性はわからないのですが、膝の痛みが続いているものの医者頼みで無くなったことだけは確かです。これからは漢方が良いかもしれないと考えているところです。これからは気温も緩やかになりそうですから無理のないサンポを重ねて行きます。

 何しろ「後期高齢者」の健康管理は現役時代と違って相当な気配りが必要ですね。実感実感の日々です。

河津桜が咲きました

 公園の河津桜、ことしは2月22日に開花しましたが、カメラ故障で撮影できませんでした。25日になって撮影できました。この2~3日で花の数があちらこちらで目につくようになりました。満開も間もないことでしょう。

 開花から3日遅れの写真を掲載します。満開になったら改めてご覧いただけるようにします。感謝   

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遅れたか「河津桜」の開花

 ことしも公園の河津桜が開花しました。ことしは2月22日(当方確認)で、昨年よりも3日遅れでした。

 昨年は2月19日雨水の開花でした。ことしも19日が雨水でしたがそれよりも遅れました。この地域では、塩害を伴う台風がありましたので、そのせいではないかと話題になりましたが、昨年より開花が遅れた理由などさっぱりわかりません。

 申し訳ありません。用意したカメラが電池切れで開花した花の写真を掲載できませんでした。春を告げる「河津桜」の花は後日掲載します。

総雇用者所得を吟味すると~

 例の「毎月勤労統計」(不正)との関連でしょうか「総雇用者所得」なるものが話題のようです。ある新聞は「毎月勤労統計で公表される労働者1人当たりの賃金に雇用者数をかけた数値」と簡単明瞭に説明します。この「所得」がアベノミクス効果で増加しているという。なんかめでたい話のようであるのだが、そうでもないらしい。

 第1に「毎月勤労統計」が正確でないこと、それも作為的「上振れ」の疑いがもたれている。二つ目はこの間の「雇用者数」の中身である。新聞によると、雇用者数が増えたうち「7割が高齢者」(65歳以上)と指摘する。次いで多いのは「15~24歳」でそのうち学生、高校生が85%以上を占めるという。

 この間に増えたといわれる「雇用者数」の大多数は、65歳以上のパート高齢者とアルバイト学生というわけだ。つまり、年金だけでは暮らしてゆけない高齢者が最低賃金水準のパートでしのいでいるのが実態。同じように親だけに頼れない高校生や大学生がアルバイト就業で家族の負担を軽くしている様子がうかがえる。この光景は「アベノミクス」の光ではなく「影の部分」として理解、認識すべきだろうと思う。

 パート収入に頼る後期高齢者の実感である。