集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

初もうでは閑散としていました

 ことしの初詣では、きょう午前中に地元では有名な神社に参拝しました。コロナの感染もあるのでしょうか、例年なら長い行列ができ混雑する参道や境内は 閑散として、本殿前の参拝もさみしい感じでした。形だけのお賽銭を投げ入れて”家族の健康”を祈念しました。神様は、普段の私生活を見ながら願いを聞き入れてくれるか心配です。

 境内で、神社の案内板を見ると「創建809年」とありました。それからおよそ800年ほど後に地元有力者たちにより「神楽舞」が奉納されたらしい。以来「神楽舞」は伝承され、現在でも年に何回か保存会の皆さんが神楽殿で披露しているそうです。

 1~2度保存会の方の神楽舞を観たことがありますが「何とも優雅だなあ」との印象があります。というのは、わが故郷の「神楽」といえば鬼の面をかぶった役者が激しく舞うのでその勇ましさに子どもたちは泣いてしまうことがあります。あの「なまはげ」に似たところがあります。地域によって伝承される「神楽舞」にもいろいろな流派があることを知る機会ともなりました。