集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

想い出 日記

卒業作品集『寒夜』をめくりながら

夜間定時制高校を卒業したのは昭和40年3月(1965)。先の同期会で「お前はA組だったよね。B組だったかな~」といった話が行き交った。それに答えられる卒業作品集『寒夜』が見つかった。 これはB組(いわゆる進学組)の担任ヤマモト先生(定時制高…

想い出の写真届く

夜間定時制高校の同期会が開かれたのは16日、日曜日。 幹事の奮闘で21日には、記念写真・ワンカット写真が届いた。写真で改めて参加者の顔を思い出しながら50年以上も前の夜間高校時代を辿った。というのも送られてきた写真の中にモノクロ写真2枚が入…

夜間高校時代の印刷所を探す

同期会の帰りに17歳から7年以上お世話になった印刷所のあった街を尋ねることにした。最寄駅から都電通りを通り越して直進すると交差点に差し掛かる。少し手前の右側に車の通れない路地があり、その奥に印刷所はあった。今どうなっているだろうか。道筋を…

同期会近況報告~人生いろいろ

同期交遊会の中ごろ近況報告の時間があった。人それぞれのいまを聞いていると52年前を思いだしても想像できないほどである。 ある人は、息子が警察官に、娘が市役所に務めており家庭的に恵まれて幸せに過ごしていることを話していた。1年遅れで入学したと…

定時制高校同期会~52年ぶり再会も

10月16日(日)定時制高校時代の同期会が開かれた。卒業生50人ほどのうち参加者は19人(うち女性3人)だった。案内に対する欠席連絡は男性6人、女性6人だった。つまり31人とは連絡しあえる状況ということになる。 同期というのは1945年生ま…

60年前の話題で盛り上がる同級会

8日(土)正午から東京で、わが故郷の中学校を卒業して関東圏で生活する者の同級会が開かれた。参加者は9人で、欠席者は5~6人だった。この会合はほとんど毎年開かれているが、他に1年おきに郷里でも開催している。郷里では20人ほどが集まるうえ継続…

養蚕など体験できる「シルクファクトおかや」

かつて生糸出荷量が日本一だった長野県岡谷市に「岡谷蚕糸博物館」(シルクファクトおかや)がある。ここの体験コーナーで子供たちがかいこに触ったり繭で工作することができるそうだ。それを紹介した記事が掲載された「しんぶん赤旗」日曜版(10月2日付…

野蚕通信ー愛媛県の「野村シルク」

先日朝日新聞の集金の人が『スタイルアサヒ』という小冊子(32ページ)を届けてくれた。ページをめくると「にっぽん匠紀行」第19回として「世界に誇るシルクの産地愛媛県西予市」が掲載されていた。なかなか興味深い記事である。冊子の特集は「歩く+楽…

貧困と格闘しながら考えること

最近テレビ番組を巡って「貧困たたき」が起こっているそうだ。それに元官僚で国会議員も非難のコメントを公開しているというからあきれ果ててしまう。 当方は、発端となったテレビ番組を観ていないのでその内容についてコメントすることはできない。新聞報道…

選挙権とこんどの都知事選

先の参議院選挙で18歳から投票することができるように選挙制度が改められた。政治参加とか責任などの面から大きな前進と思う。 ところで当方の場合は、もちろん選挙権は20歳からであるが、そのころ選挙権を行使する選挙があったかどうか記憶が定かでない…

集団就職と啄木題材の『北帰行』を読む

1昨年の秋ごろと思うが、集団就職と石川啄木に関連することをストーリーとした『北帰行』が発売されたという紹介記事が目に留まり、これは何が何でも読まなければと書店注文で入手した。この小説は、作者・外岡秀俊が東大在学中の1976年に発表した作品…

『舎監』せんせい~の集団就職者は恵まれていた

昨年の夏『舎監せんせい』ー集団就職の少女たちと私ー(鈴木政子著、本の泉社)が出版された。ようやく入手できたので一気に読み上げた。登場する集団就職者は、東北、北陸出身で、世代も私とほとんど同じであり、ページをめくるごとに同じような光景が頭の…