集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

2016-01-17から1日間の記事一覧

進学希望から就職決断へ

3年生になると卒業後の進路について担任の先生が時折質問してきた。 そのころ、3歳上の兄が下宿しながら町の高校へ通っていたこともあり、父も私もなんとなく高校進学に傾いていた。おそらく父親は、祖母(私の)の実家が息子を進学させていたとか父の妹も…