集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

想い出

労働組合の現実に仰天

年金生活の身分になると「老後生活」への関心は高くなる。同時に労働組合と政党の関係についても関心を持たざるを得ない。というのも当方は、その昔従業員150人ほどの零細企業で上部団体未加盟の企業内労働組合の委員長や書記長を経験したことがある。 朝…

これは、盆花ですよ

近所の花壇でキキョウの花を見つけました。少し時期が早いのではないかと思いますが間違いなくキキョウです。育て方が上手なのか背丈が高くその先端に高貴な紫の花をつけています。 北東北の田舎では「ぼんばな」といってました。旧盆に墓参りをするときに道…

接待の落とし穴

官邸の要人で前総務省の役人が民間企業の高額接待を受けていたことが話題でした。この話は突然本人の「辞職」という形で、一区切りがつきそうです。あくまで「区切り」ですから「官僚接待」問題が終息というわけにはいかないでしょう。今後ともマスコミの問…

コロナ失職5万人を考える

9月2日の新聞各紙は、7月の「有効求人倍率」と「完全失業率」の悪化を取り上げた。7月の有効求人倍率は、6月より0.03ポイント低い1・08倍で、7ヵ月連続で悪化した。完全失業率も6月に比べ0.1ポイント悪化して2.9%となった。 なかでも非…

長期の景気拡大と谷間での苦渋

コロナ感染拡大の中で下層の庶民を苦しめる景気のことが気になった。景気はすでに後退期に入っていたことが明らかになり、きょう(8月18日)の報道では4~6月期の国内総生産は前期比最悪の落ち込みであったという。その裏では倒産や廃業に伴う失業者、…

コロナ感染で「非正規」の軽さを考えよう

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う解雇や契約打ち切り、派遣止めなど働く者の苦難が限りなく続いているようである。そんななか、自給自足時代の子どものころを想い出した。 当方は終戦前の苦難のことは知らない。だが、北海道ではニシンの水揚げの時期はあ…

ききょうを眺めながら長兄を想い出す

管理をお手伝いしている公園でききょうの花を見つけました。 濃いブルー色が鮮やかで花の形もわかりやすいのが好感が持てます。それと故郷の山奥では、この花を「ぼんばな」と呼んでいました。こどものころの楽しみは家族が揃って墓参りするのがウキウキ気分…

新年おめでとう

謹賀新年 ことしもボツボツと日記を綴ります。 引き続きお訪ねくださいますようお願い申し上げます。 2020年 元旦 *賀状をいただきました。郷里の同級生から「よくなりました」の添え書きのある 賀状もありました。夏の頃でしょうか「これから入院です…

伊香保温泉と富岡製糸場

世界遺産富岡製糸場から伊香保温泉、水沢観音、群馬県埋蔵センターをめぐるバスツアーは楽しさと学びといっぱい詰まった旅でした。 写真は、石段温泉街が有名な 伊香保温泉。旅案内のパンフレットなどに登場する石段街おなじみの場所です。11日朝の現地は…

老後を心配しながら「貧困」を考える

後期高齢者が「老後」を考えるのは、あの「2000万円」問題が大きなきっかけかもしれない。そのほかに「消費税10%」の実施が、追い打ちをかけたように思う。 老後を心配なく過ごすために必要な資金は「2000万円」。といったって何歳まで生きられる…

生活の実像を隠す平均値に踊るなかれ

参議院選挙前のこと「老後2千万円問題」が噴出した。パート生活の後期高齢者である当方は、そのことは大方理解されていることだが、老後の生活に蓄えのない人(または少ない人)はどうすればよいのかが大問題であることを問うた。同時に「2000万円」が…

豊かさをうらやましがらない「層」の保守思考

とりわけ「高齢者の貧困」に関心を持ちながら”あれやこれや”考えているおり、またしても朝日新聞の記事に目が留まりました。18日付林真理子さんへのインタビュー記事。大きな見出しは「野心も欲望も薄いよ」というもの。 参院選はゴール寸前。老人は「選挙…

アンダークラスの実情を伝えてほしい

下層高齢者の現実に関心をもっている。朝日新聞7月17日付は参院選と絡めて「インタビュー現在地」を掲載した。興味深く読みました。願わくば専門家へのインタビューだけでなく「下層高齢者」の実情を報道してもらいたいものである。 朝日の記事は『新・日…

速足散歩「中断」で膝痛快方へ

早いものでもう7月ですね。子どものころは夏休みとかお盆までの日数が長いこと永いこと「あ~あ」と大声を出していたことを想い出した。老人になるとどうして「とき」の経過が早く感じるのだろうか。 ところで、月が替わるころ「速足散歩」の回数をまとめて…

2000万円問題を流行語に終わらせるな

世相を映す流行語を想い出しながらの”愚痴”です。 最近は何といっても「2000万円」である。高齢者のパート職場でも”笑い話”として話題になる。おそらく「そんなことできるわけないだろう。何言ってんだろう」といった意味を含んでの話題である。何しろ「…

世間の「クリスマス」って何なんだろう

早いもので年末の24日です。世間は昔ほどではないが「クリスマスイブ」とかで賑わっている模様です。我が家の夕食には「スパークリングワイン」と「ケーキ」が登場しました。それで、世間に従い「クリスマスイブ」を過ごしたということです。 どうも「クリ…

カイコやテンサン飼育に取り組む先生方へ

暑い!!熱い!!!と、いうだけでは気分転換にもならない。そんな日々ですね。 昨日の朝日新聞の記事を読みながら想い出しました。テレビで有名な俳句の夏井いつきさんのインタビュー記事です。と言って、俳句を作ろうかという話ではない。 夏井さんは、俳…

南北統一に期待を持って

マスコミは一斉に朝鮮の南北首脳会談を大きく報じている。4月27日、いわゆる国境のそばの韓国・板門店の「平和の家」で韓国大統領と北朝鮮委員長の首脳会談が行われ、「板門店宣言」に署名したというもの。 宣言の内容で注目されるのは「朝鮮半島の非核化…

「ものの見方考え方」をテキストに

晴れて大学の門をくぐることができた4月、新歓行事の呼びかけでサークルへ加入することになった。サークルの数はいっぱいあったが、どれも研究部を名乗っていたので当方は「ケイケン」という研究部に参加した。大学生として「資本論」を勉強できるといった…

遠い昔の卒業式

いまどきは卒業と入学の季節です。それは人生の転機でもあるでしょう。 想い出すのは、中学校の卒業式のこと。いまから60年ほど前のことである。 当時私は、継ぎ接ぎいっぱいの学生服を着て通学していた。せいぜい卒業式には継ぎあてしない学生服を着たい…

モラルの危機に関して

先日の新聞で、アメリカの資産格差が深刻であることが報じられた。その記事の中に「モラル危機だ」との表現があり、”モラル”という言葉に関して若いころを思い出した。想い出は記事の”資産格差”とは全く関係ないことを断っておきます。 若いころ当方は従業員…

小学校の同級生は11人

子供のころ山奥の村は町村合併により「市」に変身した。1954年(昭和29年)11月のことである。そのころ村には大字が5つありそれぞれに小学校がおかれていた。ほかに分校が2つあった。中学校は役場のある近くに1つあり、村中から生徒が集まった。…

旧暦のお盆は子供の楽しみだった

こどものころのお盆は、いまのような月遅れではなく旧暦に従った行事であった。従って現在の新暦でいえば8月後半から9月初めごろに行われていた。 子供が楽しみにしていたのは、何よりも家族が普段の仕事を休んでくつろげたことである。真夏のことでもあり…

山菜はいっぱいあった

子供のころの食事は実に貧しかったが山菜はいっぱいあった。いま都会で珍重されているタラの芽とかウド、またはフキノトウなどごく自然のものであり珍しい食材ではなかった。季節に山に入ると無理なく手に入るものだった。いま都会で高価な値段を見てびっく…

野菜は大根や瓜、ジャガイモなど

当時(昭和33年ごろまで)我が家で栽培していた野菜は、大根、丸大根、かぶ、ニンジン、ゴボウ、瓜(キュウリの一種)、ナス、ジャガイモ、カボチャ、ゆうがお、トウモロコシ、ほうれん草、白菜、菜の花、赤しそ、とろろ芋などだった。とうもろこしは穀類…

稗と大麦が主食だった

栃の実に関する想い出を綴ったので、今回は当時の主食の穀類について書くことにした。 家は奥深い山奥にあった。そこは山の中腹といった感じのため水田ができるような平地はなく水も澤水に頼っていた。ということで「コメ」が食卓に出ることはまず考えられな…

受験対策の『考えるヒント』ずばり

大学受験を前に、年配で国語を担当している先生が”今度の試験には必ず『考えるヒント』が出るのでよく読んでおくように”とアドバイスしてくれた。しばらくして結構高い箱入りの本だったが買い入れて、受験対策として読み進んだ。この本は評論家、作家・小林…

40年ほど前の靴下の話し

午前中4時間のパート仕事に精を出す日々ですが、靴下には随分と気を使っている。 愛用する靴下は、基本的に5本指で、脚部のないシューズ型(?)、さらにポイントは口ゴム部分が緩やかなものということになる。その靴下をどこで買うかというと、ホームセン…

前東京オリンピックと野球大会

オリンピックの話題が尽きないこの頃である。2020年東京オリンピックを巡っては国立競技場の設計に関する話題が次から次と出てくる。エンブレムというマークの話題も「私企業への丸投げ」から起こったことだと思うが深追いされずに新マークが発表された…

若い歌手を見て夜間大学進学を決意

ひんしゅくを買っている話題で「なんとなく大学へ行って~」という政治家の話がある。少し違うが当方の大学進学もある意味で「なんとなく」であったと思う。想いおこすと50年ほど前のことである。 町の小さな印刷工場から夜間定時制高校に通っていた3年生…