集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

定休日復活に大賛成

 年中無休が大はやりだが、最近「定休日」が話題のようである。1月17日付の朝日新聞「経済気象台」というコラムに『「定休日」の復活を』が掲載された。スーパーや飲食業で定休日が設けられたら困る人が出るかもしれないが、消費者にも理解を促しながら定休日実現に向けて対策を急いでほしいと思う。大賛成である。

 コラムでは、人手不足対策としての「定休日」復活を強調しておられるように読みました。ほかに「正月らしい静けさが少しでも戻ることも歓迎したい」とも言われる。そのうえで「復活もそう遠くないのでは」と期待を寄せる。

 コラム氏の期待通りに事は運ぶかどうか分からないが「人手不足」解消や「静けさ」を取り戻すために各業界を挙げて取り組んでほしいものである。

 床屋さんや美容店などは毎週定休日を設けている。昔からの商店街にも定休日を実施している店がある。金融機関は土曜・日曜・祝日が休みである。それでお客さんから苦情が殺到したという話は聞いたことがない。きっと「あの店は今日はお休みだ」と納得していると思う。

 昔は百貨店だって定休日があった。定休日の曜日を間違えてわざわざ別のデパートで買い物をしたことを想い出す。24時間営業とか年中無休だけが商売ではないはずである。小売業の営業スタイルを再構築してもらいたい。お客は神様だが単なる迎合では安心な将来社会を展望することはできないだろう。人にも店にも休養が必要だと思いませんか。

 ぜひ「定休日」の実現を望みます。