集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

2016-01-30から1日間の記事一覧

印刷工場の仕事はなんでも手伝う下働き

印刷工場といっても業種は、伝票類印刷がほとんどで端物(はもの)屋と呼ばれていた。近くには従業員30人ほどの印刷会社や名刺・はがき専門の店もあり協力しながら営業していた。仕事は職人の手伝いや下働きだった。 起床すると住居、工場の掃除、仕事の下…