集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

ワクチン・クーポン来た!?と騒々しい

 いまパート職場は「クーポン」が来たかどうかで非常に騒がしい。コロナ感染拡大が「マンボー」とか「非常事態」とかで揺れ動いている。そうしたなかで17日だったと思うが「コロナワクチン接種券」(クーポン券)が届いた。これをめぐる疑問やら意見やらで実に騒々しいのである。

 まず「お!。クーポン来たか?」。「あのワクチンのことか?。来たよ」といえば「俺のとこは来ないな!」といった具合。すると「来ないのは若いからだよ。安心しろ。そのうち来るから」。「そうか。みんな70代なんだなあ」と混ぜっ返される。

 なかには「案内は来たけど、どうすればいいんだかさっぱりわからない。どこで注射できるかわかるようにしてほしいよ」と不満が出る。すると「それはだね。まずコールセンターに電話すること」という解説がでる。さっきの人は「不親切だよなあ。どこで、いつできるかぐらい書いてくれればいいじゃないか」という。そのうえで「〇〇市ではタクシー券をくれるらしいよ。ここはどうなってんだよ」と不満をぶちまける。

 そばにいたおばさんが口をはさんできた。「あのね。電話したってつながらないんだからカッカすると血圧が上がるから止めな。どうせ注射できるのは5月中頃だから。いまは様子を見ていた方がよいよ。分かった!」。そういえば、まず年齢により接種開始時期が設けられているわけだ。

 ほかにも「案内状にはホームページを見ろとかスマホでも見れるとか書いていたけど俺なんかスマホもパソコンも無いんだよ。電話はつながらないならどうしろってんだよ」。もっともな意見である。

 さらには「クーポンって、何なんだ。訳の分からんのよりは現金給付がよいと思うけどなあ」。その「クーポン」というのはわかりやすく言えばこの場合「コロナ予防ワクチン接種券」ということでしょうか。クーポン券=割引券のような受け取られ方もあろうから注意が必要かもしれませんね。

 騒々しいこと。早く静かになってほしいものである。