集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

「菅邸官僚」で歪みを作ってはいかん

 9月16日臨時国会が開かれ、アベ首相の後任として自民党新総裁の菅氏が正式就任した。その後各大臣も選ばれ菅内閣がスタートした。その後所信表明や代表質問が行われるものと思っていたが、なにも行われずに臨時国会は18日に閉会した。

 21日の毎日新聞は、新政権の下で「政と官」とのゆがみを懸念するといった内容の社説を掲載した。アベ政権で番頭だった人が「アベ政治」を引き継ぐといったもんだから「当然の懸念」であろう。

 社説は、アベ政権の下で「官邸官僚」たちが「首相の威光」を肩に大手を振るい様々な歪みを産んだことを指摘する。いわゆる「モリカケ」問題に絡む文書改ざんや北方領土に関するロシア外交などが代表例。菅新首相は「政権の決めた方向性に反対する幹部には異動してもらう」と公言している。これでは霞ヶ関の大物官僚たちは「忖度」を強めること甚だしくなるというもの。庶民目線での施策よりも「官邸」の意向で施策をまとめてしまう。それでは「菅邸菅僚」になり下がるというもの。決して許してはならない。

 これから、コロナウイルス対策をはじめ「モリカケ」問題と文書改ざん、文書破棄。「桜を見る会」の解明、貧困と格差の解消、社会保障の拡充などが問われる。何よりも行政は庶民の立場を理解することから始めてほしいものである。