集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

継続守れ夜間定時制高校

 夜間定時制高校から夜間大学へ進んだ1人として「夜間定時制」廃校の報道に接して、時代の変化と教育行政のあり方に怒りを禁じえません。

 東京都教育委員会は2016年2月に夜間定時制高校4校を廃校することを明らかにしていたが、このほど4校のうち2校については20年度、21年度についても募集継続することを明らかにした模様です。これは関係者による「定時制高校存続」の粘り強い要望の積み重ねがあったためと思います。

 教育委員会は、廃校基準をきちんと説明していないようですし検討委員会なども設置せず、そうした経過の公文書も残していない模様です。そうしたずさんな行政により効率とか成績先行が大手を振ったのだろうと思います。

 教育行政こそが、これからの人材を育て作ってゆくわけですから、教育の機会均等の保障(とくに貧困と格差の拡大)の精神を生かす方策を示すのが務めだと思います。普通高校へ入学できないなら「定時制」で学ぶこともできるといった条件を示して中卒者を励ますのが行政の役割ではないでしょうか。

 教育の機会均等の条件を狭める方策を考える行政担当者は身を浄めてほしいと思います。  

 この記事は「赤旗」新聞12月18日付を参考にしました。