集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

スキャンダルが薄める「桜を見る会」

 夜の休息時間はテレビタイムである。報道番組が連日伝えるのは、総理が関わる桜を見る会、そして麻薬関連でタレント逮捕、さらに日韓問題といったところでしょうか。

 そのような折、駅前を通りがかったので、昔のサラリーマン時代を想いおこし夕刊紙日刊ゲンダイ」(21日付)を購入した。当然のように桜を見る会と「麻薬タレント」の話題がデカデカと扱われている。昔と同じような「ゲンダイ」らしさを感じながら読み進んだ。

 それぞれが楽しいのだがジャーナリストが担当する「永田町の裏を読む」(連載342)に注目した。ジャーナリストのまとめた記事はおよそ次のような主旨と読みました。

 *政治的な大きな問題が発生するとなぜか芸能人など人気者が関連する事件が発覚する。それは、マスコミを通じて政治問題から関心をそらす役割を果たしている。どこかに人気者事件リストがあり、政治問題が浮上すると誰かがゴーサインを出しているのだろう。*当方の感じたままです。 

 なるほどなるほど。麻薬は人生を滅ぼす。なのに人気タレントが手を出す。それはよくないことだが報道番組が「これほど時間を割くべき事件なんだろうか」と疑問に思いつつテレビと付き合っていた時間を振り返る。ジャーナリストの記事でなんとなく納得した感がする。騙されつつある気分を断ち切り「ゲンダイ」思考を取り戻そう。