集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

コンビニ1000店舗閉鎖の転機

 コンビニのセブン・イレブンが1000店舗も閉鎖するといったニュースが伝えられた。驚きであるが、それほど小売業にとっては転機の時期ということでしょうか。

 朝日新聞によると、小売業の転機は、三越前身の越前屋が掛け売りから現金販売を始めたこと、ダイエーに代表されるスーパーマーケットの誕生、そしてコンビニエンスストアが誕生したこと~の大きな転機が3回あったと解説している。

 当方がサラリーマンになったのは1970年ごろである。ちょうど「問屋無用論」が真っ盛りのころだった。そんななかで「世の中の右左もわからない若造」が先輩の指導を受けながら、なんとなく「いっぱしの社会人」になれました。その間有力企業創業者の見識を伺うことも何度もありました。そのことが「少しでも」人生の糧になっていればと思ういま現在であります。

 詳しくは専門家に任せますが、その時期から少し遅れて、アオキ、青山、コナカといったロードサイドショップ(郊外型専門店)が誕生した。メーカー(製造業)の直営店も盛んになってきた。さらに製造卸業態から抜け出した「ユニクロ」のような業態が登場し人気を集めるようになる。そのころいわゆるスーパーは、郊外に大型ショッピングセンター(モール)を展開するようになる。

 いま、都心百貨店の閉店が続いている。先にオンワード樫山が店舗の縮小策を明らかにしたように流通「小売り」のあり方が問われている時機のようである。

 さまざまな場面での「転記」に敏感でありたいと思う。