集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

世間の「クリスマス」って何なんだろう

 早いもので年末の24日です。世間は昔ほどではないが「クリスマスイブ」とかで賑わっている模様です。我が家の夕食には「スパークリングワイン」と「ケーキ」が登場しました。それで、世間に従い「クリスマスイブ」を過ごしたということです。  

 どうも「クリスマスイブ」の騒がしさには若い時分からなじめないままで過ごしてきた。ときおり「俺はクリスチャンではない」と女房とケンカしたこともある。女房は「世間知らず」だと言い返すのが常だった。そのうち「世間に」従ってときおりクリスマスがやってくるようになった。もうすぐ「お正月」だというのに。 

 きょうは、その「正月」のために、小さな「お供え」を買ってきた。玄関先の正月飾りも買ってきた。少しだけ「大掃除」のまねもした。そして「初もうで」の準備もした。年齢に応じて少しづつ正月、年越しの準備を重ねようと思う。

 いま現在、宗教にこれというこだわりがないが、子どものころに教えられた「仏教」(宗派はわからない)の気持ちはかすかに残っている。少なくとも「キリスト教」信者ではない。世間のクリスマスの賑わいには今でも違和感を覚えるのみである。