集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

消費増税は「延期」ではなく「断念」を

 政府は2019年10月から消費税を現行8%から10%に引き上げるという。その実施方法については与党内からも問題点が指摘されるほどであり、「3度目の延期」も取りざたされているらしい。それほど問題が多いわけだから「延期」ではなく「断念」こそが庶民を味方にすることになる。これ、間違いなしだ。 

 10%増税は、2017年4月から(延期)実施する予定だった。安倍総理は、景気がリーマンショック並みの事態にあることから2019年10月まで「再度延期」することを2016年6月に表明した。そこで、増税分は子供の教育分野に重点的に使うので、7月10日投票の参院選で「再延期の信任」を問いたいと、言い放った。 

 想い出してほしいものである。

 ただ今の景気はどのような事態だろうかリーマンショック時と同じではないでしょうか。むしろ先行きはそれ以上でしょう。

 沖縄の選挙結果を見るまでもなく、近づいている地方選挙、続く参院選挙を考えると与党にとって決して環境はよくない。官庁ぐるみでの「雇用水増し」や「公文書のごまかし」などを含めて安倍政府への信頼は薄っぺらになっている。

 そこで「打つ手は」10%増税の「再々延期」の断行表明である。もう間に合わないという声があろうかと思うが、前回は実施10カ月前の延期表明であった。参院選直前であった。10か月前ならば「来年1月末」までの判断であろう。景気とか「増税準備」を理由にすれば地方選直後の「最終判断」だってありうるだろう。

 そうです。1月までに、政府が「10%増税を断念」するよう追い込んでいきましょう。万が一「最終判断」が遅れるようだったら、統一地方選、そして参院選で「与党退陣」まで追い込もうではありませんか。

 消費増税に疑問を持つみなさん手をつなぎ大きな輪を作りましょう。延期・断念させる同盟ですよ。