集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

朝鮮半島の「統一と平和」の話し合いに拍手を

 朝鮮半島南北の指導者が会談し「戦争状態」の停止に向けて話し合ったそうである。しかも双方が歩み寄りながら半島の核抜き平和に向けて努力することで合意したという。当方は、南北会談の結果に直接的に影響を受けることはないが、こうした努力に対し拍手を惜しまない。

 新聞報道によると、政府は南北の「融和先行」を懸念しているらしい。また「戦争終結宣言」についても「慎重であれ」と強調しているらしい。いろいろ問題はあるだろうが、同じ韓民族が「対立の時代」を終えようと話し合っていることに対して、あれこれあげつらって”気に入らない”とケチをつけている感じは見苦しさを感じる。戦争状態を終わらせて平和の半島を築いて行こうと話し合っているのだから、その行為を歓迎するのが大人らしい態度ではなかろうか。

 もちろん、わが国は「拉致」の問題があるだけに、複雑であることは間違いない。とはいえ「平和の半島」への歩み寄りにケチを挟むのはよくないと思う。韓国内にも国民生活が苦しいのに「北へ手を差し述べる」のはおかしいとの批判もあるそうだ。そうした批判を超えて「半島の平和」を実現してほしい。

 米国も、北の歩み寄りに対して「こっちの要望に応えることが先決だ」と我を張らずに「どうすれば戦争終結になるか」、「どうすれば核抜き平和を実現」できるかを”対話”路線で見出してほしいものである。