集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

沖縄に想う

 沖縄復帰(施政権返還ともいう)は、いまから46年前1972年5月である。当方はサラリーマンとして「期待される新人」のような位置にいたころのことである。実はその6~7年前のこと夜間大学に籍を置いて経済学の研究部(サークル)の幹事長の責にあった。そのころ研究部に沖縄出身の後輩が在籍していたこともあって、沖縄返還運動の盛り上がりを借りて「沖縄調査」を実施することにした。当方は休暇が取れないこともあって不参加だった。

 そうしたこともあって、沖縄返還、沖縄について無関心ではいられない。

 いま沖縄では、新基地を作らせない運動が広がっている。その先頭に立っていた県知事の翁長さんが亡くなり、後継者を誰にするか真剣な論議が続いているそうだ。有力者は国会議員でもあるデニーさんらしい。近々立候補を表明すると伝えられている。

 報道によると、デニーさんは、かつて民主党に在籍していたらしいが、当時の民主党政権が新基地を容認すると民主党を離党したらしい。それだけ沖縄の新基地に反対の意思を鮮明にしてきたのだろうと思う。デニーさんの生い立ちや人柄について詳しいわけではないが、沖縄の人たちが一致して担ぐなら応援したいものである。

 もう一つ関心を持っているのは、沖縄の結束力である。世間では「オール沖縄」と名付けている。まさに故・翁長知事を誕生させたのは「オール沖縄」であった。その結束力を今回の知事選でも発揮してほしいものである。無力の輩ながら切に願っている。それは、朝鮮半島の平和への道とも連なり、おそらく米国と我が国との関係を「従属」から「対等」へと切り開くものになるだろうと思うからでもある。

 沖縄のみなさまがたの結束した力「オール沖縄」の底力を示していただくことを願っています。