集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

子どもの貧困に取り組む社長

 朝日新聞25日付に「子どもの貧困取り組む理由は」という社長インタビュー記事が掲載された。社長の会社はあの有名な証券会社。記事の見出しは「資本主義が生む格差解決したい」。貧困格差に取り組む社長の話ですから「まずは読まなくては~」というわけ。

 子供が通っていた幼稚園の隣には養護施設があった。小学校でも給食費が払えない子がいると聞いた。そのような体験から社長は「何とかしたい」とずっと考えてきたそうだ。手始めに施設に、匿名でおもちゃなどを贈ることから始め、社長になってから「寄付を目的にした基金」をつくるプロジェクトをスタートさせた。

 社長は「一企業が社会問題を解決できるとは思わない。それでも市場経済のど真ん中にいる人間としてできることを考え続けていきたい」という。 

 市場経済の真ん中にいる社長の発案と実行にまずは「拍手を贈りたい」。そのような社長が多数登場してほしいものである。とかく労働力不足の折だから、社員寮の建設とか社内保育所の開設などから始まるのでしょう。それから福祉施設などへの寄付も行われるかもしれない。いずれにしても「利益配分」をどのようにするかにかかっていると思うのだが~。

 問題は見出しにある「資本主義が生む格差」にあるわけだから、資本主義の大改革を目指しながらコツコツと「格差を生む土台」を改革提案実行してゆくしかないのだろう。どうも「働き方改革」による”残業代ゼロ”などとんでもないような気がする。飢えたる者よ起ちあがろう