集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

話題は「首相案件」と「記憶の範囲」

 高齢者が数人集まると、年金振込月でもあるためか年金の少なさや健康状態、そして医者代の負担が話題になる。顔ぶれは70代がほとんど。

 健康状態では、背中が痛い、首が痛い、膝が痛い、腰が痛い、イボが痛くて歩くのがつらい、気候変動で気分が落ち込む、塩分を押えろと言われ味が薄くなった、血圧が高めなど話は尽きない。ある人が、「テレビや新聞を見ているとどうして毎日のように新しいウソがばれてしまうのだろうか。あれを見ていると情けなくなって余計に体調がおかしくなってしまう」と話した。この話には皆が同調したように思えた。

 最近では、ついにここまで来たかと思うような「加計学園」での「首相案件」メモが発覚したことだろう。しかも地方の地元でのメモである。これに関連して「記憶の範囲ではございません」と答弁した偉い人が居ると聞いては「開いた口が塞がらない」そのものである。シンジロウさんも言っている通り「記憶の範囲」外のところで真実を明らかにしてほしいものである。

 ほかに「森友」のごみ問題での新事実、防衛省での「日報」問題、厚労省でのデータねつ造など。誰かが「安倍もこれでおしまいだな」というと「それは少し早すぎるだろう。お終いにさせるためには世論の盛り上がりが必要なんだから」と解説する。すると「それもそうだな。じゃ国会前に行こうか」と元気な意見が飛び出した。ところが「その元気があれば、行きたいけどな~」のつぶやきで、わが身を思い知らされた。

 気持ちは”若い”のである。一般庶民を忘れた政治家や高級官僚の姿勢を正すのはいまを置いてない。いまですよね、林先生。