集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

6月15日は「共謀罪」成立の日

 さまざまな記念日が多いなか、「今日は何の日」として過去を振り返ることが多い。

 きっと、数年後には2017年「6月15日」を「共謀罪」強行成立の日として想いおこすことになるだろう。詳細はわからないが、犯罪の実行がなくても「計画を話し合っただけでも」捜査し処罰してしまうことらしい。よく言われたのは、お花見の下見なのか”双眼鏡を持っていると犯罪計画の打ち合わせ準備”といった法務大臣説明など、訳の分からない説明が繰り返され、ついには国会開会中にしゃにむに成立させたのがこの「共謀罪」である。まさに自民党公明党日本維新の会の凶暴、共謀である。

 今国会は実質、6月17日まで続く。その会期中にどうしても成立させたかったのだろう。先に衆議院本会議で強行し、参議院に回されたが、参院法務委員会での審議を打ち切らせて、参院本会議に持ち込んだ。それも14日深夜から15日にかけての異常、強行が重ねられた結果、ついに国会の手続き上は成立してしまった。

 民主的手法が”当たり前”と考えてきた当方の70年以上の人生経験を大きく変える法体系になるのだろう。何か話し合うと「共謀」ととらえられ、知人、友人の行動やしぐさを「密告」する日常が次第に定着する。そんな生活を考えるとぞっとしてしまう。

 「共謀罪」の実施を許さない日常、そして「共謀罪」の廃止を実現したいものである。そのための知恵が必要である。