集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

トランプに惑わされずに針路を明確に!

 米国の次期大統領にトランプが当選した。選挙中の彼の主張がどこまで政策として推進されるか必ずしも定かではない。報道では、現大統領の「オバマケア」(医療政策)の変更や金融政策の緩和などが取り上げられている。我が国との関係では「TPP」や軍事費負担の割合などがとりわけ関心の的と言えそうだ。

 トランプは「偉大なアメリカ」で支持を集めたようだが、それを実現するプロセスに企業減税社会福祉面の縮小、または移民政策の厳格化などが取り上げられていると伝えられる。それらが実施されてゆくと庶民にとってはなかなか厳しい現実が迫ってきそうである。そこで米国の学者は「トランプの支持者も1年後には、あの約束はどうなったのか」(主旨)と思うようになるだろうと指摘している。それだけ疑問を持たざるを得ない政策が支持されたというわけだ。

 また、米国、EU(英国の離脱の行方)、中国の諸問題、わが国の立位置など地球上のバランスは変化しつつある。トランプによる米国が大統領の政策により一時的に「偉大」になったとしても地球を覆ってしまった資本主義は、新たな仕組みを求めて活動するだろうと多くの有力者は言及している。トランプが有力な指導者になることはないだうと言えそうだ(不動産王の冠が最適と言える)。

 わが国の庶民は、島国ニッポンが平和で末永く生きられるために「どのような旗を掲げるべきか」が問われている。株投資に今後をかけている人は別にして、非正規雇用での生計や消費税、年金減額、医療費などで悩んでいる一般庶民は、これまでの「米国頼み」の”わが国の在り方”を変えるために、現実を見つめなおし、家族の平穏と夢の実現を目指して「自立」の旗を掲げたいものである。

 米国のトランプ現象から「おのれ」の旗を掲げようではありませんか。