集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

寒い冬チョウはどうしている

 カイコは、たまごからカイコになり桑の葉っぱを食べながら繭をつくる。繭の中でさなぎになり蛾に変態し、卵を産んで一生を終わる。完全変態の昆虫である。

 蛾よりもきれいなチョウチョは、寒い冬をどのように過ごすのだろうかとぼんやりと考えているとき、ミニコミ新聞の記事が目に留まった。

 記事によると、アゲハチョウモンシロチョウはさなぎの状態で越冬するという。でも越冬には様々なタイミングがあるそうだ。大事なのは「日長」のようだ。植物でも似たようなことが言えるらしいが、明るい時間(または暗い時間)の長さによりタイミングが決まるらしい。冬に咲く皇帝ダリアは「日長」が短くならないと咲かないといわれる。夜中でも街路灯が煌々と照らしていると開花しないようだ。暗い時間が長くならないと開花の条件が整わないようである。

 また、チョウチョの餌となる食草によっても越冬しないことがあるそうだ。例えば栄養価の高い草が多いと一生懸命食べてしまい身体が大きくなってしまい越冬しなくなる。ところが気温がぐんぐん下がるために凍死してしまうらしい。

 そうしたなかで、千葉県でよく見かけるルーミスシジミは成虫越冬する珍しい蝶だそうです。比較的温暖で食草も整っているためだろうということである。それでも寒くなると行動範囲は狭くなるようですから、大事に見守りたいものです。