集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

地質時代「チバニアン」正式名称決まる

 地球の極が逆転していた時代と重なる地質時代の名称が注目されていたが、1月17日に日本のチバニアンとすることが明らかになった。地質時代区分に日本の地名が採用されるのは初めてのことであり、教科書でもチバニアンが紹介されることになるでしょう。

 地層や地質にまったく興味を持たない老人が、おととし(2018年)11月に、バスツアーで千葉県市原市田淵の養老川沿いの崖地層を見学したことがあり、時代区分の名称に関心を持つようになった。ちょうど見学の直前には、国が同地を「天然記念物」に指定したこともありました。 

 市川市田淵の地層は、いまから12万8000年前~77万4000年前に積み上げられた火山灰や砂、泥などが何重にも重なっており地球の歴史を知るうえで貴重であるといったことから研究者や専門家が地質時代の名称として正式採用したそうです。同じような地層を見ることができる場所はイタリアにもあるようですが、市原市の養老川沿いの地層が様々な条件が整っていたことも決め手になったようです。

 地質時代の新しい名称チバニアン、「新世代第四紀更新世中期」の約65万年間を指すことになります。この時期は、地球のN極とS極が逆転した時代とも重なるそうです。ちなみに地球誕生46億年の中で「極の逆転」は何回もあったそうですから、気候変動の先には「極の逆転」が起こるかもしれませんね。

 もう一つ、ヒトの誕生は定かではありませんが、最も「人間に近い」とされる「ホモサピエンス」が誕生したのは20万年~30万年前と言われますから、「チバニアンの時代だということになります。もちろんそれ以前に「原人」(ホモエレクトス)とか「猿人」の誕生は確認されています。確かなことは専門家にまかせて、50万年前の地層を見ながら地球の過去と未来を考えてみませんか。