集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

「れいわ」現象を受け止めましょう

 あるところで、大人の引きこもりやこどもたちの不登校のことが話題となった。当方は、その数の多さに驚かされた。そんななかで参議院選挙が行われ、「れいわ」とか「N国」が当選者・参議院議員を送りだした。今回の「れいわ」現象から、「これからの社会のありよう」を考えたいものである。

 朝日新聞2日付けは「山本太郎という現象」のタイトルで、専門家3人の意見を特集した。映画作家は『しがらみの世界に「風穴」』を開けたと評価している。また政治学者は『新時代拓く「実験」に期待』しているという。既存政党は打ち出せなかった「消費税廃止」とか「奨学金チャラ」は、現状打破の起爆剤として支持を得たのだろう。重度障碍者を制度的に当選させることなど既存政党では構想さえしなかったのだろう。 

 こうした「れいわ」の発想が、社会的弱者に希望をあたえてくれることとして永続することを期待したいものである。そのあたりを、もう一人の政治学者が「個人頼みの現状 政策次第」として意見表明している。つまり「オーナー依存のミニ政党」から支持基盤に支えられた政党への脱皮が課題というわけでしょう。

 いろいろな見解、評価が行われるでしょう。何よりも大事なのは「大人の引きこもり」とか「不登校」またはその背景にある「貧困」の膨大さに政治が本気で向き合うのかどうかだと思う次第。