集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

大戸屋「悪ふざけ」動画に思うこと

 和食レストラン大戸屋のいっせい休業・社員研修が報道された。当然とも思えるが、「それで済むのかな~」との思いも強い。コンビニ大手の24時間営業見直し試行検討も似たように見える。 

 当方にとって「大戸屋」は行きつけのレストランである。店員のマナーに問題視するようなことはなかった。だが、テレビ放映された「悪ふざけ」の画面には唖然とした。驚いたのは、演技する人と撮影する人が合意の上で行動を起こしたことである。しかもその行為を一般公開することを十分理解してのことである。

 おそらく、店員に多くの不満があったのだろう。それをアピールしようと考えたのだろう~と受け止めるのが一般的だろう。そのほかに何か「目立つこと」をしたいといった「好奇心・悪ふざけ」だろうとの受け止めもあろう。その行為が、いまの社会常識(これがあいまいになっている)を超えていることに問題があると思う。 

 3月4日のニュースで、当の「大戸屋」は、一斉休業して社員研修することを明らかにした。ごく当然のことである。研修は普段も行われていることだろうから、いっせい研修でどれだけの効果が表れるか疑問であるが実施に大いに期待したいものである。それ以上に「問題行動」が起こった「背景の真実」を明らかにすることが、店舗や企業の信頼回復につながることではないだろうかと思う。

 問題行動の当人は厳しく問われてしかるべきだが、それだけでなく店舗や企業のあり方(姿勢)の反映ではなかったかを鋭く問い続けることが、信用度を増す道だと思うのです。   

 大戸屋のおいしい定食に感謝しています。