集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

2月11日、当地は大雪でした

 2月11日祝日の朝、目が覚めたら辺り一面真っ白の大雪(といっても2センチかな)でした。当地では今季3回目の雪になりました。これだけ短期間のうちに3回も雪に見舞われることは珍しいことではないでしょうか。 

 15歳まで育った故郷は北東北の山の中ですから雪など珍しいことはなかった。むしろこの時季に雪が降らなかったら大騒ぎになったでしょう。子どものころは竹やぶから切ってきた細竹5~6本を並べて竹スキーを作った。ストックで滑るのではなく、スキーの先端にひもを付けそれをたずなのように持って斜面を滑り降りた。冬の楽しみであった。

 集団就職で東京に出て2年目頃だったと思うが元旦の朝大雪が積もったことがある。都会育ちの人は驚きびっくりしていたが、山猿のような生活だった田舎者は白い雪を見て大はしゃぎしたことを想い出す。それから何年かして4月1日に東京が大雪に見舞われたことがある。

 子どものころの習性だろうか、老人になっても地面が白1面になるとつい外に出て雪の感触を楽しみ雪かきに汗を流すと気分も爽快である。