集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

台風被害にがっくり~畑もよう

 台風24号の塩害で畑の野菜は大打撃を受けた。どのような立ち直りができるか悩みの種である。郷里での同級会に浮かれてしまい、4日ぶりに畑を巡回した。

 24号が通過した直後に巡回し、ニンジンの新芽、大根の新芽が痛めつけられ、ナスの葉がほとんど枯れてしまうなどの被害を確認し素人なりに手を打ったつもりでいた。大根の場合新しい種を蒔いたりした。

 10月10日巡回すると、大根とかぶの新芽はほぼ全滅、ニンジンは部分的に根付いていた。ナスの幹は枯れずに残っているがこれから実をつけるかは不明である。さつまいもといちごは健在であった。問題なのは畝の塩害である。表面が白く固まっているではないか。食感で言うと「しょっぱい」というのがぴったりである。このままでは大根や玉ねぎを植え付けることはできない。どのように畑の「塩害」を取り除くか夜も眠れない感じである。

 おそらく畝を掘り返し、石灰でも撒いて塩分を和らげることしかできないだろう。それでこれからの野菜類が普通に成長するだろうか心配である。まあ商売としての畑ではないので「学習」と思えばいいわけだが、改めて専業野菜農家の苦悩を想いおこしました。

 合わせて「復興」の難しさや困難さを思い知らされました。悔しさいっぱいです。