集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

「半端ない」20年前から使われていたの?

 しばらく前のサッカー試合報道で「半端ない」が露出した。最近の若者言葉だろうと受け止めていたが、朝日新聞8月29日付によると、1990年代に使われていた例があるという。つまり最近のことではなく20年ほど前から「半端ない」との表現が使われていたということ。発見と驚きにまたびっくりの感じである。 

 テレビで映像を見た時に、感じたのは「半端じゃない」というところを「じゃ」を飛ばしてしまったのだろうと受け止めた。ところがスタンドのプラカードでもごく当たり前のように「半端ない」が掲げられるのを観て、様子が違うと感じ始めていた。

 朝日の記事を読みながら、「半端ない」は2014年に辞書に採用されたこと、それ以前からたびたび使われていたことを、全く知らなかったのでびっくりである。

 有名選手が「きよきよしい」と答えていたのを話題にした放送もあったが、これにしても、いろんな人が注意を惹こうと「きよきよしい」というと、はやり言葉になるかもしれない。

 そう。記事も「はやり言葉」が定着してきた例を否定していないし、誤った解釈が定着することもあるという。言葉や表現は時代とともに変わってゆくことを勉強しました。

 私の解釈は「中途半端ではない物や仕種」について「半端じゃない」と表現してきたように思うのです。