集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

「昆虫LOVE」連載11回で終わり

 楽しく読んでいた「昆虫LOVE](朝日新聞連載)が第11回(6月6日付け)で終わりました。機会がありましたら次の企画を早く掲載してほしいと願っています。

 10回目と11回目は、昆虫食の話でした。10回目に登場したのは都立園芸高校から東京農大に進学した男子学生。中学3年の頃から昆虫食に興味を持ちはじめ、高校では昆虫部に加入し昆虫食を提案したそうである。イナゴ、コオロギ、サソリ、コガネムシ、ガムシなどに挑戦してきたそうである。イナゴやコオロギの食品は街でも見かけるので「食べられるのかな」と思っていたが、他の虫になるととても食べてみたいとは思わない。そんな気持ちであるが、「食の開発」といった課題もあるので学生の果敢な挑戦に拍手を贈りたい。

 第11回目に登場したのは長野県立松本県ケ丘高校3年の女子生徒2人。2人は祖母の作るイナゴの甘露煮をごく自然に食べていた経験から、農業の将来と昆虫食を結び付けて考えるようになったらしい。そこで耕作放棄地活用のひとつとして「昆虫食サプリメントの開発に取り組んだそうである。

 2人とも大学受験に忙しいそうであるが、ぜひ大学でも「昆虫食サプリメント」の開発に取り組んでほしいと願っています。

 余談ですが、とりわけ東南アジア地域にはカイコの仲間である野蚕(やさん)が多く生息している。地域ごとに気候も異なり生育する草木の種類も違うために様々な種類が見られる。カイコの仲間ですから幼虫はいずれを作りその中でさなぎになる。繭から生糸を作ることもできるが、その生糸よりもさなぎ「食べ物」として扱った方が生活に役立つとの考えが根強いのが現状。そこで野蚕=さなぎの「昆虫食」はその地域の特産品になっていることもある。しかも「健康食」との位置づけも見られるから、野蚕飼育の新たな取り組みが始まるかもしれない。

 いろいろな問題を投げかけてくれる「昆虫」に関する記事に期待しています。