集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

いちごと”食品ロス”と

 いちご狩りのことを書いたら、きょうの新聞では「いちご」の記事が目についた。

 このところ、カーリング女子の活躍で「いちご」も話題になった。それに合わせて日本原種の”韓国いちご”が問題になった。そして朝日新聞8日付「経済気象台」は「いちご」の食べ残しから「食品ロス」へと話題を広げている。

 記事によると、「いちご狩り」の写真でしょうか、先端だけを食べたいちごが山のように捨てられている風景がSNSで話題になっているという。もちろん「食べ物を粗末にしている」とか「生産者の苦労を知らない」といった批判が書き込まれているようだ。

 コラム氏は、この話題から宴会料理の食べ残し、賞味期限切れ前の廃棄食品などいわゆる「食品ロス」へと話題を広げる。そしてわが国の「食品廃棄量は食料消費量の約3%」に及び食べられるにもかかわらず捨てられた食品廃棄量は「約632万トンに上る」と告発している。

 いちごの食べ残しから食品ロスへと展開するコラム氏のすべてに賛同するわけではないが、「食品ロス」の現実にもっともっと多くの人々が関心を示すように働きかけることはものすごく大事なことだと思うのである。記事は「食べ残しをしないように」の一言の声掛けを提案している。食品ロス改善一声運動かもしれない。

 記事を読んでいると、テレビでは”災害対策用に備蓄していた賞味期限切れ食品の大量廃棄”の話題を放送していた。情報の共有化で、期限切れ以前に放出活用することは可能ではないだろうかなど考えた。いわゆる子供食堂などが話題になっているのだから品質管理などを徹底しながら幅広い利活用を検討すべきだと思うのである。