集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

沖縄「軍曹の美談」にびっくり

 その昔のこと、米国のベトナム戦争に反対したり沖縄返還運動に参加したことを想い出しながら今でも「沖縄」をめぐる様々な問題に無関心ではいられない。

 先に名護市長選挙では、自民・公明・維新の推す基地賛成派が当選し、現職の基地反対派が敗れた。ヘリコプター事故が相次いでいる中での選挙結果だけに、市民の意思判断は正解だったのかどうか判断に迷っている。どうも今回は宗教団体のテコ入れが当落を左右したとの報道があるから、信心深い方々の判断も良く理解できない出来ごとである。

 きょう(2月9日)の新聞では、昨年12月に産経新聞が報道したいわゆる”米国海兵隊軍曹の美談”なるものが、取材不足から削除、謝罪したと報道されびっくりした。 

 当方の驚きは、記者が海兵隊のみの取材で記事をまとめたこと。海兵隊に取材した記者は日頃の思考に従い”これはニュースだと”思い込んでしまいある意味で小躍りしながら記事を仕上げただろうと思う。ここには事実の検証よりも「海兵隊の説明に間違いはない」といった日頃の社内的雰囲気が先行したのではないかと懸念する。

 もう一つは、ちょうど2ヵ月後の”謝罪”ということ。検証には時間がかかったと思うのだがなぜ「これまで長引いたのか」との疑問がある。

 マスコミの姿勢が問われているときだけに非難や訂正、謝罪のない新聞、テレビのあり方を望んでいます。