集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

消費者物価指数上昇に高齢者は戸惑う

 きょう27日、マスコミは2017年の消費者物価指数が前年比0・5%上昇したことを伝えている。野菜や食料品の値上がりに驚いている高齢者としては「とても喜んでいられない」のだが、専門家の間では「2%の物価上昇」に向けた良い方向とみる向きがあるらしい。日々の生活に苦心している庶民には理解しがたい経済事情のようである。(今回はたまたま手にした毎日新聞を参考にしました)。

 当方にとっては容易に理解しがたい数値が並んでいるので発表数値は省略する。消費者物価指数が2年ぶりにプラスになったのは灯油、ガソリン、ビール、牛肉、電気代などの値上がりが貢献したためらしい。そのために食料品までが値上がりし「年金生活の身には厳しい」とのコメントも紹介されている。またスーパー業界の偉い方は「消費者マインドが冷え込んだままコストだけが上がる悪い物価上昇」と指摘している。庶民の実感のような気がする。

 どうも物価上昇を喜んでいるのは政府の偉い人たちのようである。何がどうなっているのかわからないが「アベノミクス」とかいうのが順調に推移していると宣伝するためには物価上昇が好ましいという論理のようである。庶民の生活は見向きもせずに物価上昇を政治的に引き上げようと政策的な駆け引きが続いているだろうと考えると”黙っていられない”気持ちである。

 政府関係者は、安倍総理の再選を念頭に置いているらしい。一方日銀は”勝手にデフレ脱却宣言を出されては困る”と物価上昇にイライラしているらしい。

 この「デフレ脱却」というのは庶民にどのような生活困窮をもたらすのだろうか少しは勉強せねばと思うのである。デフレは良い経済状態ではないが、と言って物価上昇、消費税率増、年金減などが押し寄せてきたとき後期高齢者はどのような生活を覚悟しなければならないか。そんな日常にもっと政策の太陽を当ててほしいものである。