集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

休業日導入するロイヤルホストに拍手を!

 先に、大型店の24時間営業に関する想い出を書いたが、その後朝日新聞(27日付)の「金融・経済」面にロイヤルホールディング黒須社長が登場し、24時間営業をやめ来年から休業日を導入するという話を読んだ。これまでのファミレス業態からすると”異端”に映るかもしれないが、休業日を月1回ぐらいに増やす覚悟を見せてほしいものである。

 同社長は「営業時間短縮の効果」について聞かれ「お客様の満足度や回転率が上がった。この時間帯の客数が増え、客単価が上がった」と答えている。また掲げる「もてなし」については「人が人にサービスを提供するのが我々の真骨頂だ」と、「接客の質」を維持・向上する決意を語っている。

 ロイヤルホストを利用した経験はこれまでに数回しかない。ただ24時間営業、年中無休が本当にファミレスに求められているかを考えると「ノー」だと思う。たまたま営業中の店があったから利用した客が多いのではないかと思う。深夜営業しているから利用するという常連客がいるとすれば、客単価やコストパフォーマンスを真剣に考えてみてはどうかと思う。その費用対効果を別の時間帯に振り向けたほうが余程効果が大きいと素人なりに考える。

 さらに休業日を増やし従業員の定着率を高めながら「もてなし」の質を高めることによる顧客増を目指してほしいと思う。

 黒須社長は「セルフサービスにすればもっと効率化できる」かもしれないが、「それをやろうというのではない」とも説明する。そのような店があっても良いかもしれないが、オートメ化、ロボット化に頼らない「もてなしサービス」を人々は求めているような気がしてならない。

 私などは、拡大成長第一、利益最優先、株主最大優遇といった企業展望とは決別してもらいたいと願っている。周囲の人々が心穏やかで健やかな生活ができる世の中を目指してほしいと願っている。