集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

ソプラノリサイタルで緊張でした

 祝日「文化の日」から遅れてしまったがきょうは、親しい人に誘われてソプラノリサイタルへ出かけた。ふだんの生活から見るとジャンプしたような文化の雰囲気に包まれたひと時であった。その文化的時間というのは普段の農耕的な生活からするとやや緊張感の高まる時間でもあった。

 リサイタルの前半は童謡・唱歌の範疇だろうか「早春賦」、「舟唄」、「赤とんぼ」、「ペチカ」などが披露された。前半は少年から青年にかけて歌っていたような気がするのでなんとなく理解できたし、懐かしさも感じた。

 ところが後半になると、オペラ曲が続いた。これは当方の理解の外の”文化”であり緊張感の方が先立ってしまった。歌い手の質の問題ではないオペラに対する受け手の関心度合いの問題であること間違いない。 

 独唱発表会は映画や演芸と違い、受け手の素養により同調したり想像できる余地が限られるために楽しさよりも緊張感が勝ってしまう。そんなソプラノコンサートでしたが親しい友人に感謝です。改めて感謝。