集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

候補者の「希望」「民進」2枚看板を許してはならない

 いよいよ総選挙が公示された。候補者は競って公営掲示板にポスターを貼りだした。

 民進党から「希望」に押しかけた候補者は「希望の党公認」と比例は「希望の党」を明示している。さらに「連合推薦」とも書き込んでいる。先の朝日の投書にもみられるように全く地元の支持者に説明もなく「民心」を投げ出して「希望」に乗り換えたポスター候補者に怒りを覚える。

 公営掲示板の近くには、これまでの個人ポスターが貼られている。9月以前に貼りだされたものだけに「民進党」の党名が明示されている。それが1枚だけではないのだから市民を欺いている仕業としか言いようがない。公営掲示板では「希望」を名乗り、個人ポスターでは「民進党」を名乗っている。このダブル党籍(2枚看板)は許せない。有権者を惑わす候補者の詐欺行為そのものである。 

 公営掲示板のポスターに「連合推薦」を明示しているのは、連合の”いいかげんさ”を示す事例として注目したい。つまり、候補者は少なくとも「民進党」を看板にこれまで当選してきた。それが前原代表になって「希望」と合流することが決まると候補者は「涙を流して喜んだ」という人物である。それは民進党の政策を投げ打って「希望」が掲げる憲法改正や国会の1院制などとても容認できない保守政策へ切り替えたのである。この候補者を労働組合の連合が人とモノをつぎ込んで応援するというのだからこの地域の連合は「希望」と同じ路線を目指すというなら、労働者の味方とは違う立場に針路を置いたといわざるを得ないのだ。

 もっとも、民進党県本部自身が「地方議員は、個人個人の信条に従い、どの党に所属して立候補しているかを問うことなく自由に応援して良い」といった判断をしているのだから、政党の形態を投げ打った形であり「連合」などはまったく有権者や市民、労働者など眼中にないのだろう。

 そのような反映だろうか、当地では午後1時現在、公営掲示板に「希望の党 公認候補者」のポスターは貼りだされていない。有権者を見限ったのだろうか。それとも担当者が休憩を取ったのだろうか。はたまた人手不足だったのだろうか。

 なんといっても候補者の政党2枚看板だけは許せない。公選法に抵触しないのだろうか。民進党ポスターを撤去するか「民進党」を「希望の党」に直ちに改めるべきである。