集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

ストーブつけた~の話届く

 8月17日(木)生まれ故郷の甥からしばらくぶりで電話がかかってきた。用件は「贈り物が届いた」という報告であった。もちろんお互いの家族のことや自分自身の健康状態についても話が弾んだ。

 気候の話になると、甥は「この間の日曜日は寒くてストーブをつけたよ」と話してくれた。いくら何でも8月半ばに「ストーブ」はないだろうと思うのだが、そうでもないらしいことが分かるようになった。

 18日付けの新聞は「都心では17日連続で雨を観測した」と伝えた。8月1日~17日の観測らしい。この日数は40年ぶりとのことだから、以前にも似たような雨続きの気候があったということだろう。しかも関東甲信での「日照時間は平年の52%」とも伝えている。東北の太平洋側での日照時間は39%だったらしい。

 お盆で帰省した別の甥も「いや~天気が悪くて、寒いくらいだった」と報告してくれた。わがパート職場では「野菜が値上がりしてきた」と嘆きの声が聞かれる。また「このまま秋になってしまうらしい」との声も聞こえる。

 どうやら東北の山奥の「ストーブ」は本当の話のようだ。夏の「エアコン代が安く」済むかもしれないが「野菜の値上がり」で帳消しになってしまうかも。それ以上に”異常気象”の余波が生活にのしかかってきそうな予感がしてならない。

 わが身も備えねば~~。