集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

都民ファースト大勝に思うこと

 2日の都議選の結果、小池百合子の「都民ファースト」が大勝した。同時に自民党議席が極端に減ってしまった。マスコミをベースに考えると、自民党が様々な事件を抱えて自滅したということでしょう。

 ところで「都民ファースト」というのは政党なんだろうか?。党首が改憲論者として知られる人らしい。前自民党都議や前民主党都議、みんなの党を結成した栃木の「よしみ」議員も小池を担いでいる。新人議員には弁護士や税理士、アナウンサーなど多彩な顔が並ぶというが、この方々の政策的一致はどのへんに定まっているのだろうか。実に不思議な状況だと思う。

 築地市場豊洲移転一つを取ってみても「小池の説明している通り」ということになるのだろうか。それとも小池とは少し違う考えを持つ人がいるのだろうか。いないのだろうか。小池や党首、よしみ議員の立ち位置からするとかなり「保守的」に思えるのだが新人議員たちはあらゆる面で政策的に同調するのだろうか。単なる選挙互助会とすれば別だが、都民の負託を受けた都議会議員としての政策責任は重いと受け止めるべきだと思う。

 都政では青島知事や石原知事を選択した経験がある。国政では細川新党や河野洋平新党、小沢新党、小泉チルドレン、また民主党新政権も経験している。大阪では維新による県政・市政も経験している。名古屋の減税市政も経験している。なんとなく時の「人気」を頼りにした選択のむなしさをかみしめながら、これからを考えたいものである。しっかりした「芯」とか「心棒」を探すこと、持つことが大事だと思える次第である。