集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

2016-01-15から1日間の記事一覧

1957年春、中卒者の就職模様

私が就職したのは1957年(昭和32年)3月末だった。 就職の日程が決まると親戚をあいさつ回りした。それは”礼儀”であったが正直言ってしたたかな計算もあった。というのはお金がないために上京してからの手持ち資金を少しでも多くしたいというわけであ…