集団就職世代の想い出といま

北東北の奥深い山の集落から15歳の誕生日を迎えたばかりの少年が大都会の町工場に就職した。それから60年ほどが過ぎたいま、さまざまな想い出とこれからを綴る。

コーラスコンサートを楽しむ

 知人が参加しているコーラスグループのコンサートが開かれるというので、楽しいひと時を過ごしました。このグループは女性が主役で30年以上続いているそうだ。継続は力なりといった感じだろうか。

 コンサートでは、グループが得意とする曲を中心にしながら、会場参加者が一緒に歌える曲も交えて盛り上がった。その一つに、かつて坂本九が歌って大ヒットとなった「上を向いて歩こう」もあり、青春時代を思い出しながら口ずさみました。

 後半に入ると、ピアノや歌唱を指導してきた専門家の独奏や独唱も紹介された。ほかに曲によりアコーディオン、ギター、沖縄の三線が加わるなど演出も手が込んでいた。

 驚いたのは、グループが創作した曲が10曲ほどを数えるというから本格的とも言えそうである。曲の中にはこの地域の人なら何回か聴いたことのある曲もあるから敬服そのものである。コーラスグループの益々の発展をお祈りします。今日は感謝です、

綿・コットンと連帯経済

 朝日新聞日曜日の付録に「グローブ」が届く。2月5日付に興味深い記事が掲載された。グローバル資本主義とか連帯経済、ワタ(綿)といった言葉に関心を持って読みました。

 最近のことだと思うのだが「グローバル資本主義」が取り上げられ、その弊害が問題になっている。なぜ「資本主義」ではなく「グローバル資本主義」と言われるようになったのか。それはそれとして別の機会に考えたい。

 記事は冒頭で「グローバル資本主義」に代わる「どんな形の経済がある」かと問いかけながら、全体を構成している。その一つがブラジルで見られる「WATA(綿)」でつながる「連帯経済」ではないだろうかといった内容である。

 要は協同組合形式によるものだが、働く人たちが協力しながらワタを栽培、収穫するというもので、いわば雇用主との雇用関係はないのがポイントのようだ。しかもここで栽培される綿は有機コットンであり、高く販売できるのも魅力である。

 同様な運営形態が、紡績・織布、縫製段階でも取り組まれており、それぞれが連帯して製品を市場に送り出しているというわけ。こうした連帯経済がブラジルではなかなかの評価されて広がっているそうだ。

 いわゆる「協同組合」とか「NPO」とどのように違うのかは定かでないが「グローバル資本主義」とは異なる経済の仕組みとして関心を集めているらしい。

 記事は、一方で失敗例も紹介している。破綻した生産工場を労働者が連帯して稼働させていたが、設備の老朽化もあって競争に立ち遅れてしまう。主役の労働者が議論を重ねるが「設備の更新」による稼働継続よりも「平等な配分」が多数を占めて、終末期に向かっているようだ。ここで記事は「原点を忘れた」としているが、資本主義の中での競争には「勝ち残る」(他を蹴散らす)ことしか生きる方策はないような気もする。

 協同組合のグローバル化を提唱することがあっても良いのではないだろうか。

寝不足の人は甘いものが好き

 先日の新聞で、レム睡眠時間が少なくなると甘いものが食べたくなり、結局肥満を誘因する~といった内容の記事が掲載された。なるほどと思いながら読んだ。

 レム睡眠とは=夢を見るほどの浅い眠りのことだという。この時間が減ってくると甘いものを欲しくなり、それが太る原因になるというわけだ。

 もう数年前からだろう。人並みにビールや酒を楽しんでいるのに甘いお菓子が食べたくなる。ときおり内緒でつまみ食いすることもある。どうして甘いものが欲しくなるのかよくわからないままだった。新聞記事を読みながら、このレム睡眠が減っているのかもしれないと思うようになった。

 大人の場合、睡眠時間の20~25%ほどがレム睡眠の時間だそうである。しかも浅い眠り(レム睡眠)と深い眠りを繰り返すのが一般的ともいう。この辺りの関連は定かでないが、当方の場合ときおり寝相が悪いこともあって悪魔に襲われているような”悪い夢”を見ることがある。寝不足というわけではないのに睡眠状態に満足できないのである。きっと「レム睡眠」時間が減って甘いものが好きになり、つい手を出して食べてしまっている。それが速足散歩を重ねても体重減につながらない要因であろうと考えるようになった。

 とはいえ、通常な睡眠状態を作るための対策は見えていない。どうすればよいものだろうか。

速足散歩1月は23回

 健康のためにと気分の赴くまま続けている”速足散歩”だが、1月は23回(23日)を重ねた。何よりも、無理をしないこと。そして天気、気分、時間が整えば60分前後歩こうという気楽な散歩である。一応1ヵ月間で20回を超えようといった目安は設けているが、それにこだわることはない。

 1月を振り返ると、元旦から歩いたことが回数を増やした点。歩けなかったのは天気と仕事などのために時間が確保できなかったためである。体調を崩して取りやめたことはなかった。

 これからも、無理をしない程度に歩こうというのが基本。それが「医者いらず」の老後の生活につながれば幸いである。

河津桜開花しました

 見知らぬ人でも、最近のあいさつは「いつもより寒いですね」。つづいて「そう感じるのは、歳のせいでしょうか」との言葉である。あいさつを交わす双方がそれなりの年代に達してきている現実でもある。

 だが、30日の首都圏は記録的な陽気だったらしい。あちらこちらで20度超の温度を記録したという。そのせいでしょうか、いつも手入れしている公園の河津桜が開花していた(1月31日確認)。おそらく29日午後にも開花したのではないだろうか?

 一転して31日は冷え込んでしまったが、陽当たりのよい位置にある河津桜はどんどんつぼみを広げてくれそうだ。

 暖かい春が待ち遠しい。

市民と野党の共闘実現に向けて

 きょうは、誘いを受けて「市民と野党の共闘」実現を目指すシンポジュウムに参加した。小さい会場だからこその熱気が伝わる進行だった。

 メーンは、山口二郎法政大学教授の「政治危機と私たちの選択、憲法と民主主義を守る大結集を」の講演。氏の講演は様々な問題をとらえて参加者の関心を集めていたと感じる。同時にその内容は「市民と野党の共闘」を促すものでもあり、熱気が高まった。

 その後、民進党共産党自由党、市民ネット、新社会党緑の党の代表が連帯あいさつ(社民党はメッセージ)し、連帯の輪が広がる確かさを感じる内容だった。

 この熱気を背景に、「市民と野党の共闘」で安倍内閣を退陣に!安保法制廃止・立憲主義回復、個人の尊厳の尊重される社会をご一緒に実現しましょう~という趣旨で「市民連合」を発足することになった。

 いま、安倍政権が勝手なふるまいを続ける中、アメリカではトランプ大統領が出現した。そうしたなかで、「市民と野党の共闘」を後押しする熱気ある会合に参加できたことを「記憶」にとどめるだけでなく「記録」もしておきたい気分であった。

ワイルドシルクの情報交換会

 野蚕=ワイルドシルクの情報交換会に参加しました。

 参加者は、学者・研究者、ワイルドシルク製品の生産者、製品の企画開発販売者、販売者など。なかには食品分野の研究者の方も見えました。

 ところで「野蚕=ワイルドシルク」って、なんじゃという方も多いことでしょう。

 自然の森や林の中で繭を見つけたことはありませんか。その繭は、一般に知られるカイコが作ったのではなく、カイコの仲間ではあるが自然の中に生育しているカイコ(蛾の仲間)が作ったものです。よく知られるカイコは家蚕(かさん)と言われるために自然に生育して繭を作るカイコは野蚕(やさん)と呼ばれます。

 わが国では、天蚕(テンサン、ヤママユともいう)が代表的です。ほかにウスタビガの繭も知られますが、こちらは生糸にすることが難しく活用されていません。さらに中国の柞蚕(サクサン)、インドのムガサン、タサールサンや東南アジア全域に見られるエリサンなどが活用度の高いワイルドシルクとして知られます。地球全体では何百種ものワイルドシルク(野蚕)が生育しているとみられますが、全容はほとんど解明されていません。

 もう少し詳しい話は「野蚕通信」(エキサイトブログ)を手掛かりに関連学会などに足を運んでください。